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フリージャズとは何からの「フリー」なのか?

by admin - 8月 22nd, 2010.
Filed under: , 音楽.

このタイトルかっこいいなあ、と自画自賛しそうですが、これは僕のオリジナルではなくて、菊地成孔・大谷能生さんの本『東京大学のアルバート・アイラー』からの引用(パクリ)です。

ここに今から書くことも自分の感想や思い出のほかに、少しでも理論とかキーワード的なことがあるとすれば基本的には全てこの本から得たものです。手元にその本をおいて書いているわけではないので、正確性に若干?のところもあり、引用の礼儀としては不十分かもしれませんが、この本と著者のお二人には大きな敬意をもっております。

僕がフリージャズを聴こうと思った理由は、今思い返すとこの3つくらいだったのではないかと下に整理してみます。

1)ジョン・コルトレーンの音楽をフォローしていたときに彼が「進化?」した形でフリージャズに傾倒したのでその流れでオーネット・コールマンやアルバート・アイラーという人の音楽もチェックしてみたというくらいの軽い流れ。

2)そのころはニューアカデミズムというものに洗礼を受けており、そこでのスターであった浅田彰さんも四方田犬彦さんもアルバート・アイラー論を書くなどしていて、これはなにやら崇高な思想がその後ろにありそうだ、と感じたから。

3)オーネット・コールマンはタイトルが「フリージャズ」という、そのまんまのアルバムを発表しているのですが、そのジャケットがアクションペインティングで有名なジャクソン・ポロックの絵によるものになっていて、こういう表現が2)で書いたような、何か崇高な思想がそこにはあるような思いがしたこと(←たんにかっこよさそうに見えた)。

でも、昔も今も、実はフリージャズにしびれたことは一度もなくて、コード進行も音階もめちゃくちゃに吹き続けるハチャメチャな音楽、という印象は変わっていないのです。なんだかファッションとしてはとてもかっこいいが、その実はよくわからん、と。

そういう思いを持ちながら最初に聞いてからかれこれ20年ほどいたわけですが、そのあとでこの本に出会い、「何からのフリーなのか」という、まさに自分でまったくわかっていなかった問いかけを見つけるのです。

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こう書いてきてすでに自分で飽きていますが、答えを言ってしまうと、要は、有名なバークレー音楽院というところがの創立者がビバップと呼ばれる黒人のジャズ音楽に理論的な背景を与えた(=バークレーメソッド)のですが、フリーとは、まさにこの理論からの「フリー」だった、ということらしい—–これでこの話の結論になっちゃうのですが、もう少しこの前段を書きます。

ジャズにはアドリブと呼ばれる演奏方法があって(日本語にもなっているんで想像できると思いますが)、僕はジャズを聴いていて、一人がアドリブに入ると、オリジナルの音楽のところからどこか遠くへいってしまうような感じがしていたんです。それでその人以外(=バンドメンバー)は、そういう行為をどういう風に受け止めているのか、ずっと謎だった。

アドリブをありていにいえば、「その場の思いつきで、思い浮かんだフレーズを自由に演奏する」ということと思っていて、であれば、ほかの人にはそれがどのような着地点を見出すのかわからないので、元の演奏にどう舞い戻ってくるのかをどう予想するのかわかんないんじゃないか、という疑問ですね。

着地点を見いだせるのは、高い感性をもち、多くの同じ時間を過ごし、音楽に対して同じ解釈・指向性をもつバンドメンバーなのだからではないか、という勝手な伝説を作ったりしていたんだね(もちろんこの要素はゼロではない、と思うけど)。

しかし、このアドリブの僕の理解は、どうやら間違っており、彼らは、ある一定の理論の枠の中で、「自由に羽ばたいている」ように見えたということではないか、と。

(このへんから僕の勝手な解釈入っていますので注意!)

なのでほかのメンバーもどのあたりで着地をするものかはおおむねにおいて理解ができ、元の演奏に戻るときの(心の)準備ができていた、ということみたいなんです。

この理論、っていうのが「バークレーメソッド」といわれるもので、これを学べば、自由な飛翔と思えるアドリブについても想像がつくようになる、らしい・・。

その意味で行くと、僕が想像した、、「「その場の思いつきで、思い浮かんだフレーズを自由に演奏する」ということと思っていて、であれば、ほかの人にはそれがどのような着地点を見出すのかわからないので、元の演奏にどう舞い戻ってくるのかをどう予想するのかわかんないんじゃないか」ということは、フリージャズについてはいえるかもしれない、です。

以上終わり。また書きたくなったら補足します。

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